韓国の現地の様子や、韓国から見た日本、日本から見た韓国の印象を独自の調査、視点で配信する、今やチャンネル登録者数２０万人越えの人気Youtuber「トッポギ侍」。
そんな彼らですが、実は今年５月に韓国で炎上してしまっていました。SNSの拡散力を利用し、日韓関係のリアルをエンターテイメントとして伝えてくれてくれていた彼らに、いったい何があったのでしょうか。
トッポギ侍ってどんなYoutuber？
日本人のおがみょんと、韓国人のがんちゃんの仲良しコンビYoutuber
二人は共通の韓国の先輩を通してしりあい、先輩を含めた三人で何回か飲むうちに仲良くなりました。おがみょんがYoutubeの話を持ち掛けたところ、意気投合し、動画投稿を始め今に至ります。
トッポギ侍の醍醐味のひとつとして、二人のテンポよく、コミカルな会話にあります。お互いにボケたり突っ込んだり、ボケに乗ったりと二人の仲の良さがにじみ出る独特の世界観が見所です。
おがみょん
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日本生まれ日本育ちで、もともと韓国が好きだったことからソウルにある建国大学に韓国語を学ぶために留学した経験があります。
そのおかげで韓国語が堪能で、動画の中でも韓国の現地の方々と流暢に会話する様子をたまに見ることができます。
「二人の出会いなどなどたくさん答えます！」と題した、視聴者からの質問に二人で答えていく動画では、ジャニーズに所属していた経験も明かしています。
がんちゃん
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国籍は韓国ですが、生まれたのは日本で、日本語も韓国語もしゃべることができます。純粋な韓国人でありながらも、上記の質問に答えていく動画では、韓国語のネイティブスピーカーと話していると、たまに日本なまりを指摘されることもあると話しています。
トッポギ侍の動画には「がんちゃん先生の韓国語講座」というタイトルで、日常で使える韓国語を、おがみょんが学校の生徒に、がんちゃんが学校の先生になりきって教えてくれる動画がいくつかシリーズになっていて、とっても面白いけど勉強になる、大人気の動画です。
トッポギ侍のプロフィールについては、こちらの記事で詳しく解説しています🥰👇
是非読んでいただけると嬉しいです🥰
日韓関係のリアルをリポート
そしてトッポギ侍のもう一つの魅力といえるのが、二人ともバイリンガルであることや、日本と韓国を行き来できるビザを取っていることを活かした、日韓関係のリアルのレポートです。
最近では、ニュースで話題になっている、福島県の処理水が日本海に流され、日本海に面する中国、韓国の反感を買ってしまっているという問題を、実際に福島県まで行って調査する動画が上がっています。
個人的に、周りにいる中国や韓国にルーツを持つ方々は、この問題について、その国のニュースを見て日本に対して否定的な意見を持っている人が多いと感じていましたが、彼らはどちらに加担することもなく事実を追い求め、自ら福島の魚介を楽しんで安全性を訴えていました。
他にも、韓国での反日教育について語ったり、自らが日本人であるという理由で韓国で差別され涙したことなど、つらい経験も赤裸々に語り、リアルを届けてくれます。政治的な日韓の外交的な事情も知ることができ、学びもとても多いです。
どうして炎上してしまったの？
炎上してしまった動画について
そんな彼らが炎上してしまった原因となった動画が「韓国で1万円を使えばどれだけ楽しめるのか検証したら天国すぎた」というタイトルで、二人で韓国のグルメやファッション雑貨を一万円分買っていき、リポートするという企画の動画でした。この動画はすでに削除されています。
非難されたのは、その動画の中でメイク用品売り場にてアイブロウペンシルの購入を検討している際に、がんちゃんがテスターをおがみょんに試そうとして、ふざけて眉ではなく鼻の中に入れ、結局自分の手に試し書きをするという場面です。
みんなが使うテスターの使い方として、衛生的にも気分的にもよくないと、非難の声が上がりました。また、動画がアップロードされてからすぐに、その場面がカットされたものに編集されていたことも、なんの説明もなく証拠を消したと反感を買ってしまいました。
脚色が加わった報道が火に油！？
韓国では、この事態が大々的に報じられました。その際、「何度もテスターのアイブロウペンシルを鼻に出し入れした」であったり、「嫌韓Youtuber」といった表現がいくつかのメディアで使われました。
後で紹介するトッポギ侍の謝罪動画では、これらの表現は事実とは異なることが公言されていますが、そういった記事や報道の数々が、この騒動を必要以上に大きくしてしまったことに間違いはないでしょう。
日本語で投稿されているチャンネルにも関わらず、韓国で大炎上してしまった背景には、日頃から日本暮らしから韓国に移住して暮らす苦悩を動画にしていたり、韓国人の反日感情のリアルを伝えていたりすることから、韓国の方々にとってあまりよく思われていなかった節があるのではないかと思います。
各所の対応と現在
トッポギ侍の対応
トッポギ侍の二人は「韓国での炎上についてお話しさせてください。 한국에서 기사가 떴습니다.」という、普段は日本語が基本ですが、韓国語訳もつけたタイトルの動画をアップしました。韓国の方々へのメッセージ性が強いことがうかがえます。動画は収益化されないようになっていて、二人の誠意が表れているように思います。
二人は問題になった動画をアップロードした直後、良くない内容であったという風に自己判断し、アイブロウを探していた店舗に謝罪を行いました。そこで店舗側から「問題ない」という回答をもらったため、視聴者へのことわりはなく動画のその部分をカットした動画に訂正していました。
その後二人は韓国での報道により大きく炎上してしまった事態を重く受け止め、この謝罪動画を出すに至り、動画の削除、動画投稿の一時休止に踏み切りました。
しかし、韓国で事実とは違うことを報道しているメディアに対してはしっかりと真実を伝え、実際にそれらのメディアの報道記事の削除と訂正記事の公表、また謝罪の言葉を受けるまでに至っています。
また、嫌韓Youtuberであるという報道に対しては、自分たちが韓国を否定するつもりはないということをがんちゃんが韓国語で伝えています。二人は謝罪動画を出したり、メディアに事実確認を盗ったりしている理由を「韓国で胸を張って生きるため」と話していて、韓国が好きだという気持ちが伝わってきました。
これから自分たちの行動を見直していきたいという言葉で締めくくられるこの動画を通し、彼らの真実を伝えたい、周りに迷惑をかけずにエンターテイメントを続けたいという思いを感じました。
メディアの対応
上記にもあるように、実際の店舗も特に賠償は求めず、日本でも特段炎上することはありませんでした。いくつか厳しいコメントは寄せられたようですが、謝罪動画のコメント欄には「知らなかった」という声が多く寄せられています。
しかしながら、韓国では多くの記事が出回り、二人のもとには多くのアンチコメントや脅迫メールが寄せられました。謝罪動画の中でそれらの記事などが一部紹介されています。
それらの記事や報道は現在削除され、訂正記事が上がっています。またメディアはトッポギ侍に対して謝罪の言葉を送りました。
トッポギ侍の現在
現在では、前と変わらず様々な動画を出して、チャンネル登録者数や再生回数が減っているということもありません。
まとめ
ここまでの内容を踏まえ、トッポギ侍の炎上についてみなさんはどう思いましたか？
個人的には、エンターテイメントの中で少し度が過ぎてしまうということは時にはあることで、その後店舗に謝罪をに行っている点などをふまえてもここまで炎上する必要はなかったように思います。
また、赤裸々なところは彼らのいい面でもあり悪い面でもあって、ときに韓国を嫌っているのか、などある一定の人を不快にしてしまうこともあるのかなと思います。
動画の中で言っていたように、これから少しだけいろんな意見をもった多くの視聴者が見ているということを意識したうえで、たくさん彼ららしい面白くて、リアルを学ぶことができる動画を投稿し、日本と韓国のかけはしになってほしいです。
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